「小心者」と聞くと、気が小さい人、
臆病な人、何かを始めるときにすぐ尻込み
してしまう人
そんな少し否定的なイメージを持つかも
しれません。
確かに、何をするにも「失敗したらどうしよう」
「大丈夫だろうか」と不安になり、なかなか
一歩を踏み出せないことがあります。
でも、よく考えてみると、小心者が怖がるの
には、それなりの理由があります。
過去の経験から失敗を予測しているのかも
しれません。あるいは、起こり得る危険を
人より細かく想像しているのかもしれません。
つまり、「怖がる=何も考えていない」の
反対で、むしろ先のことを考えているからこそ、
怖くなることもあるのです。
仕事でも同じです。
例えば、新しい仕事を任されたとき、
「面白そう! とりあえずやってみよう」
とすぐに飛び込める人がいます。
一方で、
「ちょっと待てよ。何が問題になるだろう?」
「事前に確認しておくことはないか?」
「失敗した場合、どこまで影響するだろう?」
と考える人もいます。
前者には行動力があります。
後者には慎重さがあります。
どちらが優れているという話ではありません。
何も恐れずに進めることが、いつも成功に
つながるわけでもありません。勢いよく
始めたものの、準備不足によって大きな
失敗を招くこともあります。
逆に、慎重な人は、なかなか動き出せない
反面、事前の調査や確認を怠らないことで、
大きな失敗を避けられることがあります。
だからこそ大切なのは、「小心者だからダメ」
「大胆だから優れている」と決めつけない
ことではないでしょうか。
大切なのは、慎重さと大胆さを使い分けること。
危険が大きいときには、立ち止まって調べる。
十分に準備ができたら、思い切って一歩を
踏み出す。
慎重になるべきところでは小心者になり、
ここぞというときには大胆になる。
考えてみれば、車の運転でも同じです。
交差点では左右を確認して慎重に進みますが、
青信号になったら、いつまでも「事故が怖い」
と止まっているわけにはいきません。
慎重さは、行動しないための理由ではなく、
安心して行動するための準備なのかも
しれません。
「怖いからやらない」ではなく、
「怖いからこそ、よく調べてからやってみる」。
小心者にも、小心者なりの強さがあります。
時には慎重に。
時には大胆に。
そのバランスを身につけることが、人生や
仕事を前に進める知恵なのではないで
しょうか!!
