「天才」と「秀才」と聞くと、
どちらが上なのかを考えてしまいます。
私の中では、ちょっと古い例えですが、
野球の長嶋茂雄さんは「天才」、
王貞治さんは「秀才」というイメージが
あります。
もちろん、これは二人の実際の能力を
比較したものではなく、あくまで私なり
のイメージです。
天才とは、天から与えられた才能を、
直感的に活かす人。
秀才とは、自分に与えられた才能を、
努力や工夫によって開花させる人。
長嶋さんには、見る人を惹きつける
華やかさや、感覚的なプレーの印象
があります。
一方、王さんには、一本足打法を確立する
までの研究や練習、そして長年にわたって
結果を出し続けた姿から、努力と分析を
積み重ねる姿を感じます。
天才タイプには、情熱、好奇心、強烈な
こだわりがある。
「面白そうだ」と思ったら、周りが
驚くほど夢中になる。
秀才タイプには、知性、分析力、持続力
がある。
「どうすればもっと良くなるか」を考え、
試して、修正して、また続ける。
だから、同じ才能でも、伸ばし方が
違うのです。
例えば、仕事で新しい企画を考える時。
「こんなことをやったら面白い!」と
誰も思いつかなかったアイデアを
直感的に出せる人は、天才タイプかもしれません。
一方で、そのアイデアを実現するために、
「何が必要なのか」
「どこに問題があるのか」
「どうすれば失敗を減らせるのか」
と一つずつ分析し、形にしていく人は、
秀才タイプかもしれません。
面白いのは、組織にはどちらも必要だと
いうことです。
天才だけでは、アイデアは生まれても、
形にならないことがある。
秀才だけでは、完成度は高くても、そもそも
新しいものが生まれにくい。
「ひらめく人」と「磨き上げる人」。
どちらが欠けても、良い結果には
つながりにくいのです。
そして、ここで大切なのは、
「自分は天才タイプか、秀才タイプか」
と決めつけることではありません。
むしろ、
「自分は、どういう時に力を発揮するのか」
を知ることです。
直感で動いたほうが力を発揮できる人もいる。
じっくり考え、積み重ねることで力を
発揮できる人もいる。
さらに、若い頃は天才型だった人が、
経験を積むことで分析型になることも
あるでしょう。
逆に、知識や経験を積み重ねた結果、
ある瞬間に直感が働くようになることも
あります。
天才と秀才は、二つにきれいに分けられる
ものではないのかもしれません。
大切なのは、どちらが優れているかではなく、
自分の持っている個性を知り、
それをどう活かすか。
人と同じ方法で成功しようとする必要は
ありません。
「自分は、どうすれば一番力を発揮できるのか」
それを知ることが、自分らしい才能の
伸ばし方なのだと思います!!

