「自分は不幸な環境に生まれた」と
嘆く人がいます。
確かに、生まれた家庭や時代、身体的な
条件など、自分では選べないものがあり
ます。それを「努力が足りないからだ」と
簡単に片づけることはできません。
生まれ持った環境や境遇には、自分の
力では変えられないものもあります。
しかし、その環境をその後どう受け止め、
どう生きるかまで決められているわけ
ではありません。
例えば、同じ職場で人間関係に悩んでいる
二人がいたとします。一人は「周りが悪い」
と考え、距離を置き続ける。もう一人は、
「自分にもできることがあるのではないか」
と考え、まず挨拶をする、相手の話を聞く、
頼まれたことには誠実に対応する、と
いった小さな行動を始める。
すぐに周囲が変わるとは限りません。
しかし、少しずつ相手の見方が変わり、
話しかけられる機会が増え、新しい
人間関係が生まれることがあります。
環境そのものを直接変えたわけではありま
せん。自分の態度を変えたことで、周囲との
関係が変わり、結果として「自分を取り
巻く環境」が変わっていったのです。
もちろん、どれだけ誠実に生きても、自分
の努力だけでは変えられない状況もあります。
だからこそ、「すべては自分次第」と
考えるのではなく、「自分に変えられる
ものは何か」を考えることが大切なのだと
思います。
不満を抱えたまま環境が変わるのを待って
いると、時間だけが過ぎていきます。
一方で、自分から人と関わり、相手の話に
耳を傾け、できることを一つずつ誠実に
積み重ねていく。すると、今まで見えて
いなかった人との縁や、新しい可能性に
気づくことがあります。
人生には、自分では選べなかった「宿命」
があるのかもしれません。
しかし、その宿命をどう受け止め、今日
どんな行動をするかは、自分で選ぶことが
できます。
環境が変わるのを待つのではなく、
まず自分の態度を変えてみる。
その小さな変化が、人との関係を変え、
やがて自分を取り巻く環境まで変えて
いく。運命を変えるというのは、
もしかすると、そうした一日一日の
積み重ねなのかもしれません!!

