大切な変化は静かにゆっくり進んでいる

人財育成

動物と植物を見ていると、「変化の見え方
の違いに気づかされる。

犬や猫などの動物は、その日の体調や気分が
比較的分かりやすい
。元気な日は動きが
軽やかになり、疲れている日は動作が
鈍くなる。表情やしぐさにも変化が
現れるため、「今日は機嫌が良さそうだな」
「少し元気がないな」と感じ取ることが
できる。

一方で植物はどうだろう。
毎日見ていると、ほとんど変わっていない
ように見える

朝見ても夕方見ても同じように見えるし、
一日程度では大きな違いに気づけない
ことも多い。

ところが、数日後や一週間後に
改めて見ると驚かされる。
新しい葉が増えていたり、蕾が大きく
なっていたり、背丈がぐんと伸びて
いたりする。特に夏場は成長の勢いが強く、
「昨日までこんなに大きくなかった
はずなのに」と目を疑うことさえある。

変化はしていなかったのではない。
見えないところで少しずつ変化が積み
重なっていたのである。

実は人の心も、植物の成長によく似ている

私たちは相手の表情や態度から、その日の
機嫌や体調をある程度感じ取ることが
できる。しかし心の中までは簡単には
見えない。

なぜなら人には理性があるからだ。
疲れていても笑顔を作る。
悲しくても平気なふりをする。
不満があっても場の空気を壊さない
ように我慢する。

社会生活を送る上では大切な能力だが、
その一方で本音が見えにくくなる

周囲から見ればいつも通りに見える
しかし本人の中では、小さな不満やストレス、
寂しさや不安が少しずつ積み重なって
いる
ことがある。

そしてある日突然、
もう限界です
という形で表面化する。

周囲は驚く。
「そんなふうには見えなかった」
「何も言ってくれなかったじゃないか」
と言うかもしれない。

しかし実際には、その人の心の中では
植物が成長するように、ずっと前から
変化が進んでいた
のである。

問題は突然起きたのではない。
気づかなかっただけなのだ。

だからこそ、人間関係を良好に保つ
ためには、大きな変化だけでなく
小さな変化に目を向けることが
大切になる。

いつもより口数が少ない。
返事が少し元気がない。
笑顔はあるけれど、どこか無理を
しているように見える。

そんな些細なサインに気づける人は、
相手の心の変化にも寄り添うことが
できる。

「最近忙しそうだけど大丈夫?」
「何か気になることでもある?」
そんな何気ない一言が、相手の心を軽く
する
こともある。

人は大きなトラブルが起きてから
対処しようとしがちだ。
しかし、本当に大切なのは
その前段階
である。

植物に毎日水を与えるように、人との
関係にも日々の気配りが必要だ。

小さな変化に気づき、小さな声に耳を傾ける。
その積み重ねが信頼を育て、関係を
長く健やかに保っていく

目に見える変化だけが変化ではない。
むしろ本当に大切な変化ほど、静かに、
ゆっくりと進んでいる
のかもしれない!!

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