「体は食べたものでできている」
あまりに当たり前の話ですが、この前提が
少しずつ曖昧になっているように感じる
場面があります。
忙しい日が続くと、食事を簡単に済ませたり、
サプリメントで補えば十分だと考えたり
しがちです。もちろん、サプリメント自体を
否定する必要はありません。不足しがちな
栄養を補うという意味では、合理的な選択です。
ただ、本来それは“補助”であって
“代替”ではありません。
主役はあくまで日々の食事です。
たとえば、「痩せたいから」と朝食を抜き、
昼食も軽めに抑える一方で、夕方になると
小腹が空いて間食をする。こうした生活は
一見カロリーを抑えているように見えますが、
実際には栄養バランスが崩れやすく、血糖値の
変動も大きくなります。その結果、空腹感が
強まり、かえって食べ過ぎてしまうこともある。
体重が思うように減らないどころか、体調
まで崩してしまうケースも少なくありません。
また、極端な食事制限は短期的には数字と
しての変化が出やすいものです。しかし、
それは体にとって“非常事態”でもあります。
エネルギーが入ってこないと判断すれば、
体は消費を抑えようとし、結果として代謝が
落ちる。元の食事に戻した途端に体重が戻る、
いわゆるリバウンドが起きるのも、
この仕組みの延長線上にあります。
一方で、シンプルに「三食きちんと食べる」
「適度に体を動かす」という基本を守って
いる人は、極端な変動が少なく、長い目で
見て安定しています。特別なことをしている
わけではありませんが、必要な栄養が継続的に
体に入ることで、体の機能がきちんと働く
状態を保てているのです。
ここで見落とされがちなのは、
体は“今日食べたものだけ”でできている
わけではないという点です。
昨日、一昨日、もっと言えば一ヶ月前の
積み重ねが、今の状態をつくっています。
だからこそ、一度の食事で帳尻を合わせ
ようとするよりも、日々の積み重ねを
整えるほうが意味があります
頭では分かっているはずのことが、なぜか
実行されない。その背景には、「すぐに
結果を出したい」という気持ちや、
「手軽に済ませたい」という合理性が
あります。しかし、体の仕組みは
それほど近道を許してくれません。
結局のところ、健康も体型も、特別な
方法で一気に変えるものではなく、
当たり前のことを続けた結果として形に
なるものです。
だからこそ、その“当たり前”を軽く
扱わないこと。食べることを疎かに
しないこと。それが、遠回りのようでいて、
最も確実に体を整える近道なのだと思います!!
