10日のニューヨーク外国為替市場で円安の動きが
加速し、対ドルの円相場が一時1ドル=153円台と
1990年6月以来、約34年ぶりの安値を更新した。
円相場を毎日みているが3月下旬からずっと151円
をキープしていて、153円になったので慌てて
「行きすぎた変動にはあらゆる手段を排除せず
適切な対応を取っていきたい」と言っているように
しか見えない。
円安は輸出をする業者やインバウンド効果が期待
できる観光業にはメリットがあるが、原材料を
輸入する業者には痛手で、それを販売価格に転嫁
せざるを得なくなると一般消費者に影響が出て
くる。これに対して企業大手は賃金の値上げを
行って対応するが、中小企業までその恩恵が行き
届かないのが現状だ。
日本は金融緩和と外需依存で景気の持ち直しを
実現してきたが、今後世界的な株価下落やジャンク
社債(低格付けの社債)の価格下落の予想もあり、
かなり厳しい環境に置かれるのではないか?
この予兆を監視しながら金融投資を行っていく
必要がある。