要因分析の難しさ2

人財育成

要因分析のほんとうの難しさは、データを
 持ちいて真因を断定できるかである。

 特性要因図で4M項目から何とか展開して
 要因を絞り込んで、これが真因だと言う
 ところまで行く。でも通常はここで要因
 分析を終わらせて対策立案に行く。

 対策を実施してもスカッと効果が出て来ない
 ことがある。ほんとうにそれって真因なの?
 特性要因図での要因検討段階で何か間違えて
 いるのではないか。

 ここで考えないといけないのは因果関係を
 検証したかということ。確かにこの結果は
 この要因によって起きているのかデータで
 検証しないといけない。

 これがなかなか難しい。因果関係を知るには
 まず散布図を書いて、相関係数を調べた後
 回帰分析に持ち込んで因果関係を検定する。
 理想はこうはなんだけど、データがうまく
 揃わなかったりしてここまで実施した事例を
 あまり見たことがない。

 ただ覚えて欲しいのは特性要因図は要因の
 抽出のツールだけど、必ずしも真因を確実
 選べる訳ではないということ。対策を実施
 した時に思った効果が出てこない場合は
 再度特性要因図に立ち帰って再検討する
 ことが大切。

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