要因分析のほんとうの難しさは、データを
持ちいて真因を断定できるかである。
特性要因図で4M項目から何とか展開して
要因を絞り込んで、これが真因だと言う
ところまで行く。でも通常はここで要因
分析を終わらせて対策立案に行く。
対策を実施してもスカッと効果が出て来ない
ことがある。ほんとうにそれって真因なの?
特性要因図での要因検討段階で何か間違えて
いるのではないか。
ここで考えないといけないのは因果関係を
検証したかということ。確かにこの結果は
この要因によって起きているのかデータで
検証しないといけない。
これがなかなか難しい。因果関係を知るには
まず散布図を書いて、相関係数を調べた後
回帰分析に持ち込んで因果関係を検定する。
理想はこうはなんだけど、データがうまく
揃わなかったりしてここまで実施した事例を
あまり見たことがない。
ただ覚えて欲しいのは特性要因図は要因の
抽出のツールだけど、必ずしも真因を確実
選べる訳ではないということ。対策を実施
した時に思った効果が出てこない場合は
再度特性要因図に立ち帰って再検討する
ことが大切。