ダイハツ不正問題を考える 

人財育成

 いきなりダイハツの不正問題がニュースで
 取り出たされたのでそれについて考える。

 過去にも自動車業界の不正問題があり、
 大きく2つに分けられる。
 1つは燃費不正問題で三菱自動車は燃費を
 良く見せかけるために不正なデータを国
 に提出、スズキは法令と異なる燃費の
 測定方法を採用した。
 もう1つは完成車に対する無資格検査問題
 で日産自動車とスバルは国の規定に反して
 資格のない従業員が完成車の検査をさせた。

 今回ダイハツの不正は車の安全に関わる領域
 で、車両の認証申請におけるものなので
 社会的に許されるものではない。

 今報道されている原因としては①短納期開発
 ②トヨタの完全子会社による車種増大で
 工数不足。更に③親会社であるトヨタの監督
 不足が挙げられている。

 ①に関してミラ・イース開発の成功事例を
 もとに、更なる短納期開発が要求され、
 そのプレッシャーが現場にのしかかった
 ②に関してグループ企業にとってはトヨタ
 からの要求に応えることが最優先となり
 そのためには何でもあり的な考えが横行
 ③に関してトヨタ方式を徹底させても
 品質管理や法令順守まで改善できる程
 単純な話ではなかった。

 経営側は生産現場をみていないし、現場は
 声を上げられない社風となっていたのでは
 ないか?
 ダイハツは「不正行為をせざるを得なく
 なった背景・環境・真因を徹底的に究明、
 改善・再発防止に取り組み、膿を出し切る」
 とコメントしているがどこまで調査・徹底
 できるか??

 そしてその調査を行っている間、生産を停止
 している場合の顧客、従業員、部品メーカー
 への補償はどうなるのかが心配事項。

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