日本では「年度の始まり=4月」という感覚が
当たり前になっています。入学式や入社式も
春に行われるため、社会全体がそのリズムで
動いているからです。ところが海外に目を
向けると、必ずしもそうではありません。
米国や欧州では、ビジネスや学年のスタート
を9月に置くのが一般的です。
日本人にとっては「なぜ秋から?」と直感的
に違和感を覚えるかもしれません。しかし、
9月始まりの国では、夏休みを終えて心機一転
し、次の一年をスタートさせるという文化が
根付いています。自然のサイクルに合わせ
て春から始める日本と、休暇の区切りで
始める欧米。
背景が異なるだけで、どちらも合理性が
あるのです。
一方で、所属する組織が9月始まりであれば、
そのリズムに合わせる必要があります。
前年度の振り返りを行い、新年度に向けた
目標を定める。さらに日本の4月始まりを
意識するなら、4月に掲げた目標に対して、
5か月間の実績や進捗を点検し、後半戦の
戦略を再構築する好機とも言えるでしょう。
ここで大切なのは「目標を持ち続けること」
ではなく、「目標を見直し続けること」です。
半年の節目で自分を振り返り、修正を加え
ながら進むことで、目標は机上の空論では
なく、現実に根差した指針へと育って
いきます。
その際は、ただ「こうありたい」という
願望だけでなく、以下の2つの指標を両輪で
設定することが重要です。
・結果指標(数字や成果として表れる目標)
・行動指標(そのために日々どう行動する
かの目標)
結果はコントロールできなくても、行動は
自分で選べます。日々の行動を積み重ねた
先に、結果が生まれる。その順序を意識
すれば、9月始まりも4月始まりも関係なく、
着実に前へ進むことができます!!