前回検査規格をμ(平均)±3σ(標準偏差)
の値に置くという話をした。
では工程能力指数Cpの計算式は
Cp=(検査規格の上限-下限)/6σ
つまり
上限はμ(平均)+3σ(標準偏差)
下限はμ(平均)-3σ(標準偏差)
平均を挟んで±3σ⇒6σの範囲という
事になる。
ここで工程能力の判断基準は以下
Cp=1.0未満 工程が不安定
Cp=1.0以上1.33未満 工程改善が必要
Cp=1.33以上 工程が安定
Cp=6σ(規格の範囲)/6σ(6*標準偏差)=1.0
Cp=1.0というのは不良品の発生確率が
0.3%になるということ
1,000個生産するなら不良品は3個で済む
けど100,000個生産するなら300個も不良が
出るので工程改善しないといけないという
考え方である。
ちなみにCp=1.33とはどういう意味か?
Cp=1.33=4/3⇒8σ/6σ つまり
規格をμ(平均)±4σ(標準偏差)においた
時の不良品の発生確率は0.0063%
1,000個生産するなら不良品は0.063個で
100,000個生産するなら6.3個しか不良が
出ないことになる。これなら安定している
ので量産できる。