プレゼンの表現で必要なことは?

人財育成

文章を書く時、私たちはつい状況説明や
背景から入りたくなります。丁寧に書き
進めるうちに、本題にたどり着くまでに
随分と文字数がかさんでしまう
そんな経験をした人も多いでしょう。
文章なら読み手が自分のペースで目を
動かし、戻って確認することもできます
から、ある程度は許されます。

ところが、プレゼンでは事情が変わります。
話を聞く側は文字をじっくり読むわけ
ではなく、耳から入る言葉をその場で
理解しなければなりません。戻って
確認することも、じっくり考える時間も
ありません。だからこそ
短く、わかりやすく
伝えることが大切です。

たとえば、ある商品を紹介するとしましょう。
文章なら、「この製品は昨年のモデルを
改良し、耐久性を高めながらも価格を
抑えました。さらに使いやすさも改善されて
おり…」と順を追って説明できます。

一方でプレゼンなら、
「昨年のモデルより長持ち、でも値段は
そのまま。さらに使いやすくなりました」
と短く区切った方が、相手にはすっと
入ります。

短い言葉でまとめるためには、まず自分
自身が伝えたいことをきちんと理解して
いなければなりません。
何を一番伝えたいのか」をはっきり
持たないまま言葉を削っても、結局は
曖昧で伝わりません。

さらに一歩踏み込むなら、聴き手が
「なるほど」と納得できる表現を考える
ことです。同じ内容でも「安いです」より
「今までの出費を3割減らせます」と
言った方が、相手にとっては実感しやすい。
つまり、相手の頭の中でイメージが
湧く言葉に変換
することがポイントに
なります。

プレゼンは、情報をすべて伝える場ではなく、
相手に「理解」と「納得」を届ける場です。
だからこそ、言葉はそぎ落とし、端的に。
言葉を削る勇気こそが、相手に響く表現に
つながるのだと思います!!

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