アウトドアと防災

アウトドア

 8,9年前に静岡県に台風が上陸して、
 私が住む地域一帯は停電に襲われた。私の
 家はオール電化なので、電気が来ないと
 正直何もできない。太陽光パネルを載せて
 いたので昼間の洗濯機と冷蔵庫の電源は
 かろうじて取れていた。

 ただ夜になるとまさに暗転。暗闇の中、
 懐中電灯頼りとなる。乾電池も潤沢にある
 訳でなく、充電したくてもその手段が
 なかった。ただ1日不便な日を過ごしても
 明日になれば復旧しているだろうと高を
 括っていた。

 でも現実はそんなに甘くなかった。2日目
 も電気は復旧しなかった。まずは夜の明かり
 をどうするか、食事の支度はどうするか?
 以前購入した乾電池式のランタンを思い
 出し、納戸から引っ張り出した。食事の
 支度もカセットコンロがあるのでそれで
 対応するしかない。ただ、この停電はいつ
 まで続くかわからないので最小限度の使用に
 収めないといけない。ひとつの部屋に家族
 が身を寄せて寂しく不安な夕食を取った。

 この時ばかりは別の手段を私が持っていれば
 状況はかなり違ったのではないかと思う。
 今ならアウトドアを始めて、オイルランタン
 にバーナーや固形燃料のストックがあり、
 明かりと食事の支度はいくらでもできる。
 気持ち的にもゆとりをもって楽しく停電に
 対処する自信がある。

 この違いは何?アウトドアを学び、用品を
 揃えただけなんだけどね。アウトドアと
 防災の親和性が高い事を実感する。

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