人のアラ探しをしている場面を、日常で
よく見かける。
会話の中で誰かの欠点を指摘したり、
できていない部分ばかりを取り上げたり。
本人は正論を言っているつもりかも
しれないが、聞いている側には
妙な居心地の悪さが残る。
なぜ人は、そこまで他人の欠点に目が向く
のだろう。
一つの理由は、自分の弱さを直視したく
ないからだと思う。自分の足りない部分に
目を向ける代わりに、人のアラを探す。
そうすれば相対的に自分の立ち位置が
上にあるように感じられる。
優位に立っているつもりになれるからだ。
たとえば、職場でミスをした人を必要
以上に責める人がいる。
「普通はこんなことしない」
「自分ならやらない」
そう言い切ることで安心しているように
見える。けれど、その安心感は一時的な
ものだ。自分自身は何も変わっていないし、
現状から一歩も進んでいない。
一方で、人の良いところを自然に見つけ
られる人がいる。
仕事の進め方が丁寧だとか、対応が早いとか、
気配りが細やかだとか。そうした点に
気づける人は、実はとても冷静だ。
感情ではなく、少し引いた視点で物事を
見ている。
そして同時に、自分を俯瞰している。
「あの人の段取りの良さは、自分には
足りないな」
「この伝え方は参考になる」
そうやって人の長所を、自分を責める材料
ではなく、学ぶ材料として受け取れる。
だから次にどう改善するかを考え、
行動に移せる。
この違いは大きい。
アラ探しは現状維持のための行為で、
成長にはつながらない。
良いところ探しは、変化と成長の
入り口になる。
人の良いところを見つけることは、
決して相手を持ち上げるためだけではない。
自分を高めるための、静かな観察なのだ
と思う。
だから意識したい。
欠点が目についた時こそ、
「この人の強みはどこだろう」
と視点を切り替えること。
それができるようになると、人を見る目も、
自分自身の伸ばし方も、少しずつ
変わっていく。
人として成長したいなら、探すべきは
アラではなく、学べる点だ。
その積み重ねが、確実に自分を前に
進めてくれる!!

