「すべてを受け入れること」と「こだわり」は、
一見両立しないように感じられます。
「自分にはこだわりがあるから、そんなものは
受け入れない」と言いたくなる気持ち、
誰しも覚えがあるでしょう。
けれど、その態度は案外、“喰わず嫌い”なの
かもしれません。
たとえば、食わず嫌いの子どもが「見た目が
イヤだから」と言って新しい料理を拒む。
ところが、ひと口食べてみたら意外と
おいしくて、今では大好物になっている
そんなことがありますよね。大人の世界でも、
似たようなことは少なくありません。
自分の基準だけで「これは違う」と判断して
しまうと、実は自分にとって将来大きな糧に
なるものまで、無意識のうちに閉め出して
しまうのです。
大切なのは、「こだわりを捨てる」ことでは
なく、「まず受け入れてみる」という姿勢。
一度受け入れてみれば、その中に自分の価値観と
響き合う部分が見えてくるかもしれません。
逆に、やっぱり違うと感じたら、その時に
静かに手放せばいい。
こだわりは、自分の軸を形づくる大事なもの
です。でも、軸が硬すぎると折れてしまう。
しなやかに受け入れながら、自分らしい選択を
積み重ねていく
そのバランスこそが、成熟した「こだわり」
なのではないでしょうか!!

