できるようでできないのが重点管理
物事の重点はどのようにして分かるか?
重点を絞るのにQC7つ道具でパレート図を
使う。そもそもパレート図のベースとなる
パレートの法則とはどんなものか?
1896年にイタリアの経済学者 ヴィルフレド・
パレートが論文で提唱した、「物事を構成
する要素には全体に占める割合に偏りが
あり、その複数要素のうち一部の要素で、
全体の大部分の割合が占められている」
という考え。
もう少し具体的に書くと、社会全体の上位
2割の高所得者層が社会全体の富の8割を
保有しており、一方で8割の低所得者層は
社会全体の富の2割しか占めていないという
事で「80:20の法則」と言われている。
パレート図を作成して、この考え方を
ベースに上位の2,3項目で全体の8割(累積
比率で確認)を占めているので、それが
重点項目に当たるという事になる。
確かにそれで考え方、出し方は合っている。
しかし得てしてその重点項目は解決が難しい
ことが多い。まずは重点項目だけに解決の
ための労力と費用を投入するが、解決に
時間を要する場合はその他の項目にも注力
して改善を進める臨機応変さも必要。