点の並びにくせで中心線より片側に何個現れた
かで異常と判断するかを統計学的に深堀りして
理解を深めたい。
そもそも中心線を中心に片側に打点される確率
は1/2である。では次にまた同じ側に打点される
確率は1/2×1/2=1/4となる
ではJISが定める打点が連続して現れる確率は?
1)旧JISでは9個(9連)
(1/2)^9=0.002 (注 ^:階乗)
2)新JISでは7個(7連)
(1/2)^7=0.008 (注 ^:階乗)
ここで管理限界線は片側ばらつきの±3σより
小さい値で判断していた(管理図3で説明)
ところで±3σの確率は0.003ですよね
ここから旧JISは異常検出をゆるめ、新JISは
厳しめに行っていたことがわかります。
9連だからダメで7連だから良いということでなく
点の並びのくせを意識することが大切。
本来打点は中心線を中心に上下にばらつくのが
正常なので、何かおかしいと思ったら製造工程
に何かが起きているという予兆を感じ取ることが
安定継続生産に繋がって行くのである。