仕事でも生活でも、全体の状況を数値で
掴かみたいと思うことは多いものです。
しかし、正確さを求めすぎるあまり、
調査に時間をかけすぎて、肝心の判断
や行動が遅れてしまう。
そんな経験はありませんか?
そんな時に役立つのがフェルミ推定です。
これは、限られた情報からおおまかな
全体像を推定する方法で、たとえば
1週間分のデータをもとに1か月分を
計算するといった形で使われます。
ここで大事なのは、勘や思いつきで数字を
作るのではなく、手元にある既知の
データを根拠にすること。根拠のある
見積もりだからこそ、数字に説得力が
生まれ、次のアクションの方向性を
決める手がかりになります。
もちろんフェルミ推定は「正確な数字を
出す」ための手法ではありません。
むしろ目的は全体の傾向や問題の大きさを
素早くつかむことにあります。おおまかでも
数字に落とし込めれば、「ここが特に悪い」
「ここを改善すれば効果が出そうだ」と
いうヒントが見えてきます。
完璧なデータが揃うのを待つより、
まずはざっくりでもいいから数字にして
みる。そこから改善策を考える。
そんなスピード感のある思考の習慣が、
変化の激しい時代には欠かせないのです!!