孤独はいいけど、孤立は困る

人財育成

ふと考えることがある。
孤独」と「孤立」って、似ているようで
違う言葉だと。
感覚的には「孤独」はどこか文学的で、
大人が静かに楽しむ時間というイメージが
ある。一方で「孤立」と聞くと、社会から
切り離された厳しい状況を思い浮かべる人も
多いのではないだろうか。

しかし、言葉の語源を辿れば意外と逆だ。
「孤独」は、単純に相手がいない、
独りぼっちの状態。
そこに寂しさが伴うこともある。
「孤立」は、自分の立場や基盤を固めて、
他から切り離されること。
一人でもしっかり立っている
そんな言葉の成り立ちである。

とは言え、今の世の中、孤独=悪いこと
孤立=良いこととも言い切れない。
むしろ、個人主義が当たり前となった今、
ひとり」の時間を楽しめる人が増えている。
でも、その「ひとり」は好きで選んだ孤独
であり、決して望まぬ孤立ではない。

孤独は自分で選べるけれど、孤立は周囲との
つながりを失い、支援を受けられなくなる。
そこに危うさがある。

これから先、自分から選んだ孤独は楽しめ
るが、それを選ぶことで知らぬ間に孤立
となっていないか気をつけたい。
孤立は、放っておけばいつの間にか社会
から取り残されてしまうから。

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