「やりたいこと」は、必ずしもビジネスにならない

人財育成

「自分はこれがやりたい!」という情熱は、
人生を豊かにする源だ。だがビジネスの世界
では、その情熱だけでは生き残れないことがある。
なぜなら、自分がやりたいことと、世の中が
本当に求めていることが、必ずしも一致して
いないから。

ある人が、心を込めた手作りの雑貨を販売したい
と考え、何ヶ月もかけて作品を作り、SNSで広告を
打った。だが、反応は芳しくなかった。
「こんなに一生懸命作ったのに、なぜ売れないの?」
そう嘆く姿は珍しくない。しかし、それは
「プロダクトアウト」、つまり「自分が作りたい
ものを先に考える」アプローチに偏っていたから
かもしれない。

一方で、「マーケットイン」という考え方がある。
まずは市場を見る。今、どんな問題・課題があり、
どんな商品やサービスが求められているのか。
それを把握した上で、自分の持てる力や情熱を
どう活かせるかを考える。

たとえば、料理が好きな人が、「自分のオリジナル
レシピを広めたい」と考えたとする。しかし、
レシピが複雑で材料も手に入りにくいものばかり
では、忙しい現代人のニーズに合わないかもしれない。
そこを見直し、「10分で作れる健康ごはん」
「子どもが喜ぶ3品献立」など、世の中が求めている
形にアレンジすれば、ぐっと響くようになる。

やりたいことをやることは尊い。
だが、それをビジネスとして成り立たせるには、
「誰かにとっての価値があるもの」が必要だ。
自己満足に終わるのではなく、世の中と
しっかり繋がること。
それが夢を現実に変える第一歩となる!!

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