異業種交流会で初めて本当のプロフェショナル
にお会いすることができました。
その方は金型成形の生産技術を43年担当され、
引退して今は仕事はされていないそうです。
しかし経歴を聞いて衝撃を受けました。Y楽器に
お勤めされていましたが、S社のハンディ
ムービーの金型図面の検図を委託されたそうです。
分かる人は分かると思いますが、これって
異例中の異例です。
構造設計を目指す人には金言と言えるお話が
聞けたので忘れないように書き記します。
・構造設計を目指すなら、CADをいきなり
使うな、スケッチを徹底的にやれ
・アイデアを出せと言われたら100案出して
そこから5案に絞って持って行け
・ひらめきは徹底的に考えに考え、追い込ま
れて初めてふっと出てくる。即メモを取れ
・これがベストというものはない。常に
ベター(より良いモノ)を目指せ
・部品の平面図を書いたら、隅に鳥瞰図
(上空から斜めに見下ろした図)を書け
この中でスケッチを徹底的にやれというのが
現代設計の本質をついています。CADはあく
までツールでしかなく、そこを最初にやって
しまうとデザイナーでなくトレーサーになって
しまう。物事を六面(前後上下左右)から見て
立体的に捉えれるかどうかがポイント。
この方は平面図(六面)を見て立体をイメージ
して金型図面の寸法が浮かんでくると平然と
おっしゃっていましたが、これってとんでも
ないことです。
この方とお話できて、有意義で楽しい時間を
過ごさせていただきました。