今回のセミナー講師は有機農法を昔から手がけて
いる方で、食について改めて考えさせられる
お話でした。
今は化学肥料を使って単位面積あたりの収穫量
を増やし見栄えの良いものが市場に出回って
いるけど、米や野菜の本来の味が失われている
とおっしゃっている。
確かに野菜本来の匂いもしなくなり、甘味だけ
を追及しているものを多く見かける。
決して化学肥料や遺伝子組み換えを全面否定
する訳ではないけど、現代社会でうつ病や発達
障害の人が増えていて、その要因の1つになって
いると言われている。
米や野菜は本来自然が作り出すものであって
人はその手助けをしているだけ。人がその
領域まで侵犯してはいけない。
温暖化が進み、米や野菜が収穫できる地域が
北へと変わって行く中で、その気候に適した
品種改良を行うことは正しい方法だと思う。
しかし目先の利益を目的に、将来、人の生命
まで脅かすような行為はしてはいけない。
必ずそのしっぺ返しが来る。
有機農法で育つ米や野菜は、大地にしっかり
根を張り(毛細根がびっしり)、本来の味を
提供してくれる。我々消費者は少々形が不格好
でも、体によいモノを選んで買うことが大切。
それが将来の日本の食を変える第一歩になると
信じたい。