ヒストグラムの型とその特徴について説明する。
ヒストグラムには代表的な型として以下の
7つがある
①一般型 ②歯抜け型 ③裾引き型
④絶壁型 ⑤高原型 ⑥二山型
⑦離れ小島型
①一般型
・形の説明
中心付近でもっと度数が多く、中心から
離れるに従って徐々に度数が減り、中心
から左右対象の形となる
・特徴
工程に異常がなければ一般に現れる形で
ある
②歯抜け型
・形の説明
区間の1つおきに度数が少なくなり、
櫛の歯が抜けた形となる
・特徴
測定方法の癖や数値の丸め方がおかしい
時に現れる。区間の幅を測定きざみの
整数倍にしなかった場合にも現れる
③裾引き型
・形の説明
平均値が分布の中心から左右どちらかに
ずれている形となる
・特徴
部品や材料が規格値などで上(下)限が
抑えられている。または異なる分布が
混在している。層別して検討すると良い
④絶壁型
・形の説明
平均値が分布の中心から極端にずれており
左右のどちらか一方で度数が急に少なく
なる
・特徴
特定の規格で全数選別して規格外品を
除去した場合に現れる
⑤高原型
・形の説明
中心付近のいくつかの苦かで度数があまり
変わらず、上部が平坦な高原状になって
いる
・特徴
平均値が多少異なる集団が複数混在して
いる可能性があり層別して検討すると良い
⑥二山型
・形の説明
分布の中心付近の度数が少なく、左右に
分布の山が分かれている
・特徴
平均値の大きく異なる2つの集団が混在
している可能性があり層別して検討すると
良い
⑦離れ小島型
・形の説明
左右どちらかの端にもう1つの分布の山
が現れる
・特徴
工程異常や測定の誤りなどが考えられる