管理図の異常を検出するのに管理限界線を
外れるかで判断するのは、限界点を定めれば
容易い。しかし実はもうひとつ異常として
取り扱わないといけないものがある。
それが「点の並びにくせがないか」である。
本来打点していくと”ばらつく”はずである。
規則性があった場合は何らかの異常と判断
しなければならない。ではその規則性をどの
ように見出すか?
そこで基準となるのが中心線と上下の管理
限界線である。打点がばらつくのであれば
中心線を中心に上下に打点されるはずである。
でも以下のようなケースを観ることができる。
①中心線(CL)に接近して打点される。
②上弦の管理限界線(UCL,LCL)に接近して
打点される。
③上昇または下降傾向にある。
ある周期に従って打点される。
④中心線(CL)より片側に連続で現れる。
(連続で現れることを”連”という)
この中で1番やっかいなのは④の片側に何個
現れたら異常と判断するか?
1)旧JISでは9個(9連)
2)新JISでは7個(7連)
で判断するようになっている。