要因分析の難しさ1

人財育成

 要因分析は真因を掴めるかがポイント

 「要因分析を行う時に魚の骨を使う」と言った
 ら「何ですか、それ」と真顔で若い社員から
 質問されてびっくりした事がある。

 私が入社した1980年代はQCサークル真っ盛り
 で、その活動が頻繁に行われ、要因分析の
 ツールとして真っ先に出てくるのが”魚の骨”
 =特性要因図であった。

 そうか今の若者ってQCサークルを知らない
 から無理はないか。特性要因図は起きている
 不具合事象に対して関係者を集めて、4M(人、
 物、材料、方法)の項目で考えられる要因を
 洗い出して図にまとめたものである。

 魚の頭の部分(右側)に不具合事象を書き、
 そこから背骨を書いて、4Mの項目を大骨と
 してつくることから魚の骨と言われる所以で
 ある。そして大骨から中骨、小骨、孫骨と
 要因を掘り下げて行く。

 その時に展開に行き詰まったり、堂々巡り
 したりして、要因を選出、絞り込めない事が
 多い。本来ブレーンストーミングすることが
 要求されているが、関係部門の人々も中々
 集まらなくて、結局まとめる人がひとりで
 考えるので更にうまくいかない。

 「真因は小骨、孫骨に宿る」と言われている
 のでそこまで論理展開しないと根本原因が
 掴めないのである。苦し紛れに中骨あたり
 赤い丸(真因表示)がついているのを見かけ
 ると真因が見つからなかったことがすぐ
 わかる。

 後もうひとつ問題がある。これは次回に。

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