やさしさって何?

倫理の学び

「どんな人が好きですか?」と聞くと、多くの
人が迷いなく「やさしい人」と答える。
では、その“やさしさ”とは一体何だろうか❓

いつもそばにいて、見守ってくれる人。
困ったときには黙って手を差し伸べてくれる人。
たしかに、それは安心感のあるやさしさだ。
でも少し立ち止まって考えると、それは本当に
相手のため
だろうか❓
それとも、「自分にとって都合のいい存在
を求めているだけではないだろうか❓

たとえば、何かにつまずいた時、毎回すぐに
答えを教えてくれる人がいるとする。その場は
楽だし、ありがたい。でも考える機会を
奪われたままでは、同じところでまたつまずく。
その時、一歩引いて「自分で考えてみな」と
距離を取る人がいたら、冷たく感じるかも
しれない。けれど、その見放すように見える
行為
こそ、長い目で見たやさしさの場合もある。

時には、叱ることも必要だ。
間違っているとわかっていて黙っているのは、
衝突を避けているだけかもしれない。本気で
向き合うなら、嫌われる覚悟で言葉を投げる
場面も出てくる。叱咤激励は、楽な選択では
ない
。だからこそ、そこには意志がいる。

やさしさとは、ただ相手の要求を受け入れる
こと
ではない。
相手の心の温度を、ほんの少しでも上げよう
とする行為
だと思う。落ち込んでいる時に
寄り添うのもやさしさだし、甘えすぎている
時に突き放すのも、同じやさしさの形だ。

ただし、このやさしさには覚悟が要る
相手に嫌われるかもしれない。誤解される
かもしれない。それでもなお、相手の先を
考えて行動する
。その意志がなければ、
やさしさは簡単に「あまやかし」に変わって
しまう。

本当のやさしさは、わかりやすくはない
むしろ、あとになってから「あの時の
言葉が支えになっていた
」と気づくことが
多い。即効性はないが、じんわりと効いて
くる

やさしい人とは、いつも笑顔で手を差し
伸べる人だけではない。
相手の成長や自立を信じて必要な距離と
厳しさを選べる人

その静かな覚悟こそが、やさしさの正体
なのだと思う!!

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