物事に向かうときの「姿勢」は、思っている
以上に多くのことを左右している。
ここでいう姿勢は、考え方の話でもあり、
同時に文字どおり体の姿勢の話でもある。
たとえば、最初から斜めに構えて話を聞くと
どうなるだろう。
「どうせ大したことは言っていないだろう」
「裏があるに違いない」
そんな気持ちでいると、耳に入ってくる
情報は自然と都合のいい部分だけになる。
内容そのものより、自分の先入観を確認する
作業になってしまう。結果、学べるはずの
ことも素通りしてしまう。
体の姿勢も同じだ。
猫背でうつむき加減の人を見ると、疲れて
いるのかな、生活が乱れているのかな、と
無意識に想像してしまう。本人がどれだけ
真面目でも、第一印象で損をしていることは
否めない。正直なところ、「この人に仕事
を任せたいか」と問われると、少し躊躇して
しまう場面もある。
姿勢は思考や生活習慣まで透けて見える。
だからこそ、姿勢を正すことには意味がある。
背筋を伸ばし、顔を上げる。それだけで、
視界が少し広がる。呼吸も深くなり、
気持ちが落ち着く。外からどう見えるか
だけでなく、自分の内側に起きる変化の
ほうが実は大きい。
「これから頑張るぞ」と気合を入れる時、
人は自然と前かがみになる。どっしりと
腰を据え、前に向かう姿勢だ。そこに
背筋が通っていれば、気持ちもぶれにくい。
逆に、体が崩れていると、気持ちもどこか
頼りなくなる。
姿勢は、心の土台のようなものだと思う。
心を前向きにしようと意識するのは大切
だが、気持ちだけで切り替えるのは案外
難しい。そんな時こそ、まず体を整える。
姿勢を正す。それだけで、気持ちは後から
ついてくる。
だから、特別な場面でなくてもいい。
デスクに座る時、歩く時、人の話を
聞く時。ほんの少し姿勢を意識する。
それを積み重ねていくと、物事への向き
合い方まで、少しずつ変わってくる。
姿勢を正すことは、自分を軽んじないと
いう意思表示でもある。
普段から大切にしたい習慣の一つだ!!

