新しいことに挑戦する時、胸の奥にじんわり
とした不安が渦巻く。
「もしうまくいかなかったらどうしよう」。
頭ではチャレンジしたいと思いながらも、
つい慎重になってしまう。
さらに厄介なのは、そのための事前準備を
しようと考えれば考えるほど、必要な事が
際限なく出てきて、気づけば時間だけが
過ぎていくという点だ。
しかし、どれだけ万全の準備をしても、実際に
動き始めてみないと分からないことは必ずある。
むしろ、事前に100%準備できるようなことは、
もはや“チャレンジ”ではなく、
ただの“計画通りの作業”だと言える。
たとえば、自転車の練習を思い出してみたい。
誰もが最初は転ぶ。転倒の仕方も、バランスを
取る感覚も、事前の説明だけでは絶対に
理解できない。一度ふらつき、痛みを知り、
どうペダルを踏めばうまく進めるかを
体で学んでいく。それと同じで、挑戦とは
「分からないことを、分かるようにしていく
プロセス」に他ならない。
挑戦の場には必ず不確実性がある。
「どんなことが起きるか分からない」。
ではどうするか。
起きた時点で考えればいいのだ。
これは無責任な楽観ではなく、実際に動いて
みるからこそ見える“現実的な対処法”でも
ある。やってみて初めて見える景色があり、
その気づきこそが自分をひとつ成長させて
くれる。
逆に、いつも無難な道ばかり選んでいたら
どうなるだろうか。トラブルは少ないかも
しれない。失敗の痛みもないかもしれない。
だが、その代わりに“新しい自分”にも
出会えない。変化のない日々は、気づけば
つまらない事の繰り返しになってしまう
かもしれない。
挑戦とは、特別な人だけがするものではなく、
一歩踏み出す誰もが向き合う小さな冒険だ。
完璧を目指すより、まず動く!
その瞬間から、人生はすこしだけ面白く
なり始める!!
