困難は必要だからやって来る

人財育成

要物必与」という言葉があります。
直訳すると、必要なものは必ず与えられる
つまり、今起きている困難や苦労は、
自分にとって必要だからこそ与えられて
いるという考え方です。

好調の時、人は勢いに任せてどんどん前に
進みます。
仕事でも勉強でも、人間関係でも、「自分は
うまくいっている」と感じるほど、視野が
狭くなる
ことがあります。
そして疲れが出たり、思いがけないトラブル
が起きたりすると、つい「なんて運が
悪いんだろう」と嘆いてしまうものです。

でも、ここで立ち止まってみると、案外この
タイミングが絶妙だったりします。

たとえば、仕事が順調だからと無理を重ねて
いた時期に、体調を崩して強制的に休むこと
になった。
そのことで生活を見直し、ようやく無理の
積み重ね
に気づけた。
そんな経験、誰にでもあるのではないで
しょうか。

調子に乗っている時ほど、人は自分の限界を
忘れがち
です。
だからこそ、少し痛みを伴う出来事がやって
来て、そっとブレーキをかけてくれる。
それが「要物必与」の視点です。
困難は障害ではなく、方向修正の合図でも
あります。

今の苦しさや面倒な出来事が、後になって
「必要な経験だった」と理解できることは
多いものです。
その時はつらくても、乗り越えた後には、
確かにひと回り成長した自分がいます。

もし、今なにかに行き詰まっている人
いたら、こんなふうに考えてみるのも良い
かもしれません。
これは今の自分に必要な出来事で、乗り
越えた先には新しい自分が待っている。

そう思えた瞬間、困難はただの壁ではなく、
次のステージへの階段に変わります。
少しだけ気持ちが軽くなり、前へ進む力
湧いてくるはずです!!

タイトルとURLをコピーしました